P.S.
Vol.16 With Tohoku
東北への想いを、巾着とともに。

春めいてくるこの季節。
私たちにとっては、
東北への想いを馳せる季節でもあります。
「With Tohoku」も今回で第三弾。
あたたかな想いを携える、
素敵な巾着が仕上がりました。

震災から11年。
今年もあらためて、
あの日を想う。

ものづくりを通して東北と関われたら、と始まった企画、「With Tohoku」。
第一弾は、手を取り合うような想いを込めたハンカチを。第二弾は、防災知識や非常時の活用術を添えた手ぬぐいを。第三弾の今回作ったのは、巾着。生地の良さを活かしながら、毎日使っていただけるような、できるだけシンプルなものを目指しました。

福島県いわき市の、
備中茶綿のオーガニックコットン。

今回も引き続き、福島県いわき市にある起点(KITEN)さんのオーガニックコットン生地を使用。起点(KITEN)さんは、被災地の活用として綿花の有機栽培をスタート。地域に根ざし、被災地の復興活動や、無償保全活動に今なお尽力されています。私たちが使用している生地は、有機栽培の備中茶綿を使ったもの。あえて漂白はせずにその風合いを残しており、ほんのりブラウンがかった、あたたかみのある生成り色が特色です。

縫製は、宮城県南三陸町にて。
手仕事で、ひとつひとつ。

昔ながらのシャトル織機で、余計なテンションをかけずに織り上げられるため、手触りも柔らか。最後は糊を落とすために、手仕事で仕上げ洗い。縫製は、宮城県南三陸町の工房、アストロ・テックさんにて、ひとつひとつ、職人さんの手で丁寧に縫っていただいています。

持ち物を整える、
というひとつの防災意識。

プロデューサー加藤小夏がかねてから作りたかった、シンプルな巾着。500mlのペットボトルもすっぽり入る、使い勝手のよいサイズ感です。文庫本や財布など、普段よく持ち歩くものをひとまとめにするのに丁度よく、そのままバッグに忍ばせても、そのままふらっと出かけても。とっさに持ち出せるように、大切な持ち物を普段から整えておくことも、ひとつの防災意識ではないでしょうか。

メッセージカードに、
加藤自身の想いをのせて。

最後の仕上げに、加藤の想いもメッセージカードに書き添えて。この企画が始まって以来、今年も変わらずに、私たちの希望に快く応じてくださっている東北の作り手のみなさまにも感謝しながら、世の中がもう少し落ち着いたら、きっと会いに行けますように。

愛着と、感謝を持って、
永く使っていただけますように。

今回の撮影も、スタイリングは加藤自身で。この巾着の、飾らないそのままの良さをお伝えしたいと思いました。先日も、また大きな地震があったばかり。やっぱり忘れてはいけない、日々の意識が大切なのだとはっとさせられます。当たり前の日常のありがたさを感じながら、この巾着を愛着を持ってお使いいただけたら嬉しいです。


【製作ご協力】
・株式会社起点(KITEN)
http://kiten.organic/index.html

・株式会社アストロ・テック
https://asuto.thebase.in/